文溪堂の全国ツアーは、かつて教材や教具を使った具体的な活動を“子どもの気持ちになって”体験するセミナーが主流でした。
初めて参加する先生に、もう一度その体験をしてもらいたいと思って再現したのが、このフレッシュセミナーです。若い先生が増えているので、その先生方に活動主体の講座を体験してもらいたいという想いからフレッシュセミナーと名付けています。
でも、ベテランの先生、何度も参加してくださっている常連の先生方も、中身が従来の教材を使った活動だということを承知の上で参加いただけるならウエルカムです!

教科書やドリルを教具に変えて「学びを楽しむ」フレッシュセミナーから、時計の教具を使った内容を紹介します。
時計の教具で遊ぼう!
時計が苦手な子どもたちに教具を使うとき、「何時何分にあわせて、できたら見せてごらん」だけで終わっては楽しいはずがないですよね。
もうちょっと遊ばせてあげませんか。
スタートとゴールを決めて、じゃんけんをしながら時計の針を進めて、先にゴールしたほうが勝ちというゲームをしてみます。
まずはルールづくり。
「じゃんけんに勝ったら、何分進もうか?」と投げかけます。
「10分」「15分」「30分!」いろいろな意見が出ます。
やんちゃな子は「えー、1時間がいい!」と言い出すかもしれません。
「グループで何分進むか決めてごらん」
「スタートやゴールの時間も自由に決めよう」
とルールをつくる練習をします。
友達と話し合って何か決めるという経験を、算数の授業でも細かく経験させるといいのです。
「グーで勝ったら5分、チョキで勝ったら10分、パーで勝ったら15分進める!」
「負けたら針をもどすのはどう?」
ハラハラドキドキするルールを考えるのは子どもたちの方が上手いかもしれません。
分数カードを使って時計を進めよう!
つぎはこのゲームを分数トランプと合体して遊びます。
分数トランプから、

の11枚のカードを選びました。

分母12の1つの刻みは実は5分です。
分母6の1つの刻みは10分。
分母4の1つの刻みは15分。
こうして時計のときに学んだあの扇形は、分数の表現として見ることもできることに気がつきました。
〈遊び方〉
11枚のカードを裏返してシャッフルし、順番にひいて出たカードの分だけ進みます。
グループで楽しく遊ぶ活動の間に、必ず一人の活動をはさむことも意識しましょう。
友だちがやっているのを見ているだけの子どもも中にはいますから。
そこで、一人でカードをめくって、出た目の数だけプリントに色を塗っていくという活動もしてみます。

他の授業のときにも、早く終わった子には時計の文字盤をプリントしたものを使って一人ひとりが色を塗ったりする個の活動をさせていくと参加度が高まります。
12分割された時計の文字盤は、時計だけでなく分数や角度の学習、ゲームの得点盤としても使えます。
参加された先生方の声
遊びながらたくさんのことを学びました。子どもに対して丁寧に接しているつもりでしたが、口や手の出し過ぎだったのかも、と反省。子どもに委ねることを増やしたい!
広島県三次市立小学校先生
時計の教具の汎用性に気づきませんでした。ドリルと時計を組み合わせたり、ゲーム性を持たせたり、ちょっとした工夫で子どもたちの意識を高めることができそうです。
福岡県福岡市立小学校先生