
熊本講座から、時計を使った授業づくりを紹介します。
遊びの中で学びの頻度を上げる
時計が苦手な子どもたちに必要感を感じさせるには、ゲームの中で、時計に触れる機会をふやすのがいちばんです。
たとえば、2人組で12時をスタートにしてゴールは1時。順番に「5分、10分、15分」のいずれかだけ進んで、進めなくなったほうが負け。
それだけのシンプルなルールでゲームをしてみます。

対戦している間に、いまどこにいる? と問えば
「12時25分」とか「12時40分」と答える。
このときには子どもたちに時間を読む必要感があります。
もしも隣の子が間違って読んだら「長い針が9のところだから、40分じゃないよ、45分だよ」ともう一人がアシストしてくれます。
「教えてあげる」ではなく、自然に優しくフォローする空気が漂います。
これだけで、いい学級経営になることが想像できませんか。

子ども代表と先生とで対戦して授業することもできます。

T:12時スタートだよね。
お先にどうぞ!
C:じゃあ15分進んで、
12時15分。
T:先生はコツコツ行こうかなぁ。
5分進んで、12時20分。
C:じゃあ、また15分進んで、
12時35分。
T:先生はまたコツコツ、5分進むよ!
12時40分。
先生が40分に針を進めたとたんに、「あー」「だめー」という声が起こります。
どうしてでしょうか?
もしも、子どもが5分進んだら12時45分。先生が15分を選んで進めば、1時ちょうどになるから、子どもの負け。
もしも、子どもが10分進んだら12時50分。先生が10分を選んで進めば、1時ちょうどになる。
もしも、子どもが15分進んだら12時55分。先生が5分を選んで進めば、1時ちょうどになる。
この「もしも、…」を子どもたちに説明させればいいのです。
シンプルなゲームをすることで、必要感を感じながら、たくさんのことを学ぶことができます。
〈参加された先生方の声〉
はじめての参加でしたが、むずかしいお話ではなく、いつもの教室で起こる具体的なお話が聞けて、すごく共感できました。本やトランプもいただけて、ラッキーでした!
(熊本県熊本市立小学校先生)
分数トランプをはじめて手にしました。時計はもちろん角度や割合の勉強に使えそう。先生に教わった「押し付けない!しつこくしない!」を肝に銘じ、まずは子どもたちに自由に遊ばせてみます。(大分県大分市立小学校先生)
