
授業実践講座は、算数の授業づくりから学級経営まで、毎回幅広い話題が盛りだくさん。
今回は熊本講座から「子どもに委ねる」話題をピックアップして紹介します。
子どもに委ねる時間を増やす
午前中のフレッシュセミナーでは、教材や教具を使って「学びを楽しむ」体験活動を取り入れています。
今日は初参加の方も多いので、午後の講座でも体験をしていただきましょう。高学年を受け持つ先生方が多いようですので、分数トランプで遊んでみましょう。
(4人一組に、1セットの分数トランプを配布)
まずは青の21枚のカードを使って、合わせて1になるペアをつくってみましょうか。
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合わせて1は、時間でいえば合わせて60分になる組み合わせ、角度で考えれば360°になる組み合わせです。
こういう教具を使う場合、多くの先生方が使い方を調べ、熟知してから子どもに使わせようとするのですが、そんなに構える必要はありません。
「自由に遊んでごらん」とトランプを渡せば、子どもたちは自分たちで考えて遊び始めます。
遊び方はお任せします。どうぞ遊んでみてください。
(思い思いのルールで遊び、大いに盛り上がる場内)
あるグループでは、一番大きいカードをひいた人が勝ちというルールで盛り上がっていました。

教師がルールを決めて、その通りになぞらせるのではなく
「グループで、どのカードを使うかを決めてごらん」
「どうなったら勝ちにするかも自由に決めよう」
と子どもに委ね、ルールをつくる練習をします。
友達と話し合って何か決めるという経験を、算数の授業でも細かく経験させるといいのです。
たとえば、どうなったら勝ちにするか。
「最後に多いほうが勝ち」という意見が多く出ます。
でも「多いほう」といっても、何をもって多いとするか。
「枚数が多いほう」が勝ちか、「合計得点が多いほう」を勝ちにするか、を考えるだけでも充分算数の授業になります。
勝ち負けのあるゲームがテーマなら、子どもたちは必要感を持って考え、進んで発言します。
大切なことは、子どもたちに委ねる時間をもつこと。
すべてを丸投げしてはいけませんが、子どもの姿をみて「指示待ちが多いな」と思ったら、子どもに委ねる時間を増やしてみてはいかがですか。
逆に、子どもたちに任せすぎていると感じたら、教師が主導する時間を少し多くしてみればいい。
子どもを観察し、自分を顧みることで、バランスをとるといいですね。

参加された先生方の声
田中先生のツアーに参加するたびに、自分を見つめ直し、たくさんのファイトを頂いています。悩んでいるのは私だけじゃない、たくさんの仲間がいることも確認でき、充電完了! また充電参加しますね!
(兵庫県三田市立小学校先生)
元気のいい低学年に「お行儀よく」「指示を待つ」ことを優先していたら、高学年になって動けるわけがありませんね。田中先生のお話を聞いて勇気が出ました。まだ間に合う!と信じて頑張ります。
(熊本県宇土市立小学校先生)
机間巡視と机間指導の違いにハッとしました。指導する前に、自分が反省し、改める点がいっぱいあるはず。耳が痛かったけれど、確かに!と思いました。それって子どものため?教師のため?と考えてみます。
(広島県呉市立小学校先生)